Sustainability Update / Nov – Dec 2024
2025/01/15
住友金属鉱山とウィヌ銅・金プロジェクトで協働 (日本語リリース)
リオティントと住友金属鉱山は、西オーストラリア州のウィヌ銅金プロジェクトに関する合弁事業のタームシートに署名しました。住友金属鉱山は、本プロジェクトの30%の権益を総額3億9900万ドルで取得します。さらに両社は、銅、その他のベースメタル、リチウム分野における商業的、技術的、戦略的な協業の機会を模索するため、より広範な戦略的パートナーシップ構築に向けた意向表明書にも調印しました。現在、年間最大1,000万トンの初期処理能力が期待される本プロジェクトは、2025年に予備的実現可能性調査が完了する予定で進められており、同時に、環境保護庁(EPA)の環境影響評価プロセスに基づく環境評価レポートの申請も予定されています。また、伝統的土地所有者グループとのプロジェクト合意に向けた交渉も進められています。
フィンランドでの低炭素アルミニウムプロジェクトの調査に関する新たな提携契約を締結 (日本語リリース)
リオティントは、スウェーデンの投資会社バーガス(Vargas)、三菱商事および国内外の産業パートナーと共同で、フィンランドにおける低炭素アルミニウム生産の事業化調査を実施します。アークティアル・パートナーシップ(Arctial partnership)によるこのプロジェクトで、リオティントは資金拠出を行うとともに、カナダ・ケベック州で導入している環境負荷を軽減し、エネルギー消費を大幅に削減する持続可能なアルミニウム製造技術「AP60」を提供します。最新鋭の製錬技術とフィンランドの豊富な再生可能エネルギーを活用したこのプロジェクトの、経済・社会・環境面での影響を総合的に評価し、実現の可能性を検討します。このプロジェクトにより、サステナブルな社会の実現に向けて重要な役割を果たす低炭素アルミニウムが、欧州の産業基盤の強化やエネルギー転換に必要な製造能力の向上に貢献することが期待されます。本プロジェクトは2026年から2027年にかけて製造施設に関する最終的な投資決定を行う予定です。
リンコンリチウムプロジェクトの生産能力を年産6万トンに拡張へ (英語リリース)
リオティントは、初の商業規模リチウム事業となるアルゼンチンのリンコンプロジェクトの拡張に、25億ドルを投資することを決定しました。リンコンは、約40年の鉱山寿命が見込まれており、権益取得時に想定されていた埋蔵量を60%上回る資源を有しています。また、開発には最先端技術を活用し、処理工程で使用する水の量を半減させるなど、最高水準のESG基準を満たす取り組みも行っています。拡張プラントの建設は、許認可取得を条件として2025年半ばに開始予定であり、バッテリーグレードの炭酸リチウムの生産能力は、2024年11月に生産を開始した初期プラントの3,000トンに加え、拡張プラントから57,000トンを生産し、年間60,000トンを見込んでいます。拡張プラントからの生産開始は2028年をめざし、その後3年かけて段階的にフル稼働に達する予定です。
Investor Seminar 2024 (セミナー資料・英語)
2024年12月4日、ロンドンで投資家向けセミナーを開催し、より強固で多様化した成長ポートフォリオを構築するための戦略について最新情報を提供しました。
2024年の主な進捗状況は以下の通りです:
オユトルゴイ銅鉱山
坑内掘りの拡大により、2025年には生産量が50%以上増加し、2028年からは年産50万トンに達する見込みです。リオティントとしては、オユトルゴイの拡張を含め、2030年末までに銅の年間生産量合計100万トンを目指します。
シマンドゥ鉄鉱山
ギニアでの鉱山、港湾、鉄道インフラの建設が大幅に進展しており、2025年に初出鉱、2028年までにフル生産を達成する予定です。
リチウム
アルカディウム社との取引完了後、アルゼンチンとカナダの生産拠点への投資を加速します。リンコンのスタータープロジェクトでは初生産を達成しており、拡張により年間6万トンの生産を目指します。
脱炭素化
2030年までにスコープ1およびスコープ2の炭素排出量を50%削減し、2050年までにネットゼロを達成するという目標に向けて大幅な進捗がありました。2030年までの脱炭素化プロジェクトへの投資額は、引き続き50~60億ドルを予定しています。
また、Decarbonisation Update 2024の資料も、上記セミナー資料からダウンロード可能です。