リオティントとH2グリーンスチール、グリーン・スチールへの移行を加速するため提携
2023/08/09
リオティントと、スタートアップ企業のH2グリーン・スチールは、リオティントのアイアン・オア・カンパニー・オブ・カナダ(IOC)を通じて、高品質の直接還元用鉄鉱石ペレットをH2グリーン・スチールに複数年にわたり供給する契約を締結しました。さらに、リオティントは、H2グリーンスチールが生産能力を増強する過程で生産される余剰のホット・ブリケティド・アイアン(HBI)の一部を購入し、販売する予定です。
IOCの直接還元用ペレットは、H2グリーン・スチールの主力工場であるスウェーデンのボーデンに供給される鉄鉱石の大部分を占め、世界初となる二酸化炭素の排出量が少ない鉄の大規模生産の実現に寄与します。
H2グリーン・スチールの主力工場は、2025年に完全に統合され、デジタル化され、循環型の工場として操業を開始する予定です。同工場では、直接還元用ペレットをHBIに加工し、グリーン水素を使用した電炉を通じて鉄を生産します。グリーン水素は、敷地内に建設される世界最大級の電解装置により製造されます。
インフラや、ネット・ゼロを実現するエネルギー転換に必要な基盤素材である鉄鋼の生産は、現在、世界全体のCO2排出量の約8%を占めています。グリーン水素を使用した電炉で生産される鉄鋼は、石炭を用いる従来の高炉法に比べて、CO2排出量を最大95%削減することができます。
H2グリーン・スチールのヘンリック・ヘンリクソンCEOは、「この提携はボーデンのプロジェクトにとって重要なマイルストーンとなります。グリーンスチールの生産に必要な高品質の鉄鉱石の供給を確保ができたことに加えて、当初生産が見込まれるHBIの一部の買い手がついたからです。リオティントは鉱業におけるグローバル・リーダーであり、鉄鋼業の脱炭素化を加速させるための具体的な行動を歓迎します」。
リオティントの鉄鋼脱炭素化責任者であるサイモン・ファリーは、「私たちは、鉄鋼エコシステム全体でパートナーシップを組み、鉄鋼製造の脱炭素化を支援し、スコープ3排出量を削減するためのより良い方法を模索しています。当社の高品質鉄鉱石ペレットの供給は、H2グリーン・スチールのプロジェクトの加速を支援し、同社の低炭素HBIの販売は、新興のグリーンスチール市場における顧客とエンドユーザーの将来のニーズをより深く理解することを可能にします」。
お問い合わせ
Media Relations, Japan
奥野雄三 Yuzo Okuno
M +81 (0)90 8502 0774
yuzo.okuno@riotinto.com
Rio Tinto Japan
1 Kojimachi 4, Chiyoda-ku
Tokyo 102-0083
Japan
riotintojapan.com www.facebook.com/riotintojapan twitter.com/riotintojapan