Sustainability Update / Jul – Aug 2024

2024/09/09

不二サッシグループと丸紅・リオティントとの低炭素アルミビレット調達契約 不二サッシ発表

リオティントは、ニュージーランドアルミニウム製錬所(NZAS)で再生可能エネルギーを利用して生産した低炭素アルミニウム「RenewAl™」のビレットを、戦略的業務パートナーである丸紅を通じて、不二サッシグループ(不二ライトメタル・不二サッシ)に供給する契約を締結しました。

RenewAl™は、アルミニウム1トンあたりのカーボンフットプリントを4トンCO₂e以下で保証する、世界初の第三者認証付き低炭素アルミニウムブランドであり、世界のアルミニウム製錬の平均と比較して約66%低い二酸化炭素排出量で生産されています。また、不二サッシグループは鉱山から製錬所、さらにその先の加工段階における14項目にわたるESG指標に基づいた情報を提供する、リオティントの「START™」プラットフォームも利用します。これにより、より責任ある製品開発が可能となります。

不二サッシグループ、丸紅、リオティントは、2050年までにカーボンニュートラルと脱炭素社会の実現を目指し、責任あるアルミニウムサプライチェーンのさらなる強化に向けて連携していきます。


 

リオティントとアイミウム、カナダ・ケベック州でバイオカーボンの合弁事業を設立 英語リリース

リオティントとアイミウムは、新たに合弁会社を設立し、大規模な工業プロセスにおける炭素排出を削減するための再生可能な冶金用バイオカーボン製品を製造します。同製品はバイオマス残渣(廃品として回収された木材)を原料とし、アイミウムの独自技術を用いて製品化されます。リオティントのソレル・トレーシーで操業するイルメナイト製錬プロセスでは、熱源・還元剤として無煙炭を使用していますが、今後、再生可能なバイオカーボンに代替していく予定です。

地域の森林残渣を有効活用して製造された高品質なバイオカーボンは、リオティントが掲げる脱炭素化のコミットメントを果たすために不可欠な技術として、すでに有望な結果が確認されています。


 

 

パラリンピックが開幕しました

2024年8月28日、パリパラリンピックが開幕しました。今回のパラリンピックでは、22競技で549個のメダルをかけた熱戦が連日連夜繰り広げられています。リオティントジャパンは、先日悲願の金メダルを獲得した車いすラグビーをサポートをしています。この競技は、団体競技としては珍しく男女混合で行われ、障がいの程度に応じた持ち点の合計でチームが構成されるため、性別、年齢、障がいの重度を超えた「ダイバーシティ&インクルージョン(Diversity & Inclusion)」を体現しているとも言えます。また、車いすラグビーが「マーダーボール(殺人球技)」とも呼ばれる理由は、車いす競技の中で唯一、激しいタックルが認められているからです。ラグ車と呼ばれる車いすの部品には、激しいタックルに耐えるためにチタニウムが、また、車両の軽量化を図り攻撃の瞬発力を高めるためにアルミニウムが使われています。

多様性を尊重し、誰もが個性や能力を発揮できる場であるパラリンピックの舞台で、多くの金属素材が選手たちの「手足」となり、大会を盛り上げています。