リオティント 2021年度上期の業績を発表
2021/07/28
リオティントは本日、2021年度上期の業績を発表しました。
リオティントの CEOヤコブ・スタウショーンは次のように述べています。「いまも続く新型コロナウイル氏感染症の対策として為された景気刺激策が当社製品に対する強固な需要につながり、一方で供給の制約があるためにほぼすべての価格において大幅な上昇が見られました。当社はワールドクラスの資産を安全に運営しお客様へ製品をお届けすることに注力してきました。結果として、操業面での困難に直面しながらも、フリーキャッシュフロー102億米ドルと、総額73億米ドルの税金とロイヤルティー類を差し引いた後の特別項目を調整した純利益122億米ドルという記録的な財務成績を残すことができました。高品質のヤダー・リチウム・プロジェクトへの投資を決定したことは、当社のポートフォリオをさらに強固なものとし、急成長する電池材料市場への大規模参入の意向表明となっています。当社は、特別項目を調整した純利益の75%にあたる1株あたり561米セントの中間配当をおこなう予定です。」
「操業の改善につながる機会の模索、ESGアジェンダの推進、重要な投資決定、そして外部ステークホルダーとの関係強化という4つの優先課題において前進を見せています。コミュニケーションの仕方、対応の仕方、操業の仕方それぞれで実質的で持続的な変化を実現し、どこで事業をおこなうかにかかわらず強固で前向きな関係を確保することに全力を注いでいます。また、リオティントを長期的によりよい会社にするために必要なことを理解し、持てる最大限のポテンシャルを発揮するために必要な各チームを備えています」。
6月30日までの6ヵ月間 | 2021 | 2020 | 前年比 |
営業活動から生成された純現金額(百万米ドル) | 13,661 | 5,628 | 143% |
資本支出1(百万米ドル) | 3,336 | 2,693 | 24% |
フリーキャッシュフロー2(百万米ドル) | 10,181 | 2,809 | 262% |
連結売上高(百万米ドル) | 33,083 | 19,362 | 71% |
特別項目を調整したEBITDA2(百万米ドル) | 21,037 | 9,640 | 118% |
特別項目を調整した純利益2(百万米ドル) | 12,166 | 4,750 | 156% |
純利益(百万米ドル) | 12,313 | 3,316 | 271% |
特別項目を調整した1株あたり利益2(米セント) | 751.9 | 293.7 | 156% |
1株あたり普通配当(米セント) | 376.0 | 155 | 143% |
1株あたり特別配当(米セント) | 185.0 | 0 | n/a |
1株あたり配当合計(米セント) | 561.0 | 155 | 262% |
特別項目を調整した使用資本利益率(ROCE)2 | 50% | 21% | |
2021年6月30日 時点 | 2020年12月31日 時点 | ||
純現金額/(負債)2(百万米ドル) | 3,140 | (664) |
この財務報告は国際財務報告基準(IFRS)に従って準備したもので未監査です.
•5月24日、当社グループ社員のニコ・スワートが、南アフリカのRichards Bay Minerals(RBM)へ車で通勤中、銃射事件に巻き込まれ、悲劇的にも命を落としました。ご家族への同情を胸に、社員一同、彼の家族、友人、同僚に対して継続的にサポートを提供しています。
•引き続き社員や活動地域の住民の方々の安全確保に優先的に取り組んでおり、現在、各現場で一度も死亡事故を起こすことなく30ヵ月が経過しました。ただ、全労災発生率 (AIFR)は0.39と、2020年度上期(0.37)に対して若干の上昇を見せています。
•新しいリーダーシップチームをつくり上げ、4つの優先課題の推進に重点的に取り組んでいます。同チームは全社横断的、ボトムアップ、かつ人間中心的なアプローチで多くの仕事を生み出しながら、どのように操業をおこない、どのように外部ステークホルダーとの関係を構築するかについて、実質的で持続的な変化を定着させることを目指しています。
•上期では、信頼回復と社会的基盤強化への取り組みを継続しました。ピルバラ地区の伝統的土地所有者との関係回復に引き続き取り組んでおり、政府関係者、ビジネスリーダー、リオティントの現社員と元社員、そして株主とコミュニケーションをとっています。これらの会合から得られた知見は、当社のあらゆる操業地域において操業方法の改善や協調的ながらも効果的かつ尊敬の念に基づいた関係構築の実現に役立っています。
•営業活動から生成された純現金額は137億米ドルと2020年上期比143%増でした。これは主に鉄鉱石、アルミニウム、銅の価格上昇が要因です。
•102億米ドルのフリーキャッシュフローは24%増加して33億米ドルとなった資本支出1によって一部相殺されましたが、好調な営業キャッシュフロー2を反映しています。資本支出の増加は、当社プロジェクトの拡大に伴い再調達資本と新規開発資本が増加したことが影響しています。
•必要な承認や許可、ライセンス取得や、現地コミュニティー、自治体、市民団体との関係を構築することが前提とはなりますが、セルビアにおけるヤダーのリチウム・ホウ酸プロジェクトに24億米ドルの投資を決定しました。このプロジェクトでは、2026年度に商業生産を開始し、2029年にはバッテリー・グレードの炭酸リチウムの年間産出量を5万8,000トンまで増加させることを目標にしています3。
•特別項目を調整したEBITDA2は210億米ドルで2020年上期比118%増であり、特別項目を調整したEBITDA2マージンは61%です。
•特別項目を調整した純利益2(特別項目を調整したEPSは751.9米セント)は122億米ドルと2020年上期比156%増で、特別項目を調整した実効税率は29%でした。不算入項目を考慮した純利益は123億米ドル(基本EPSは761.0米セント)で、これは主に3億米ドルの為替差益が操業停止済みですでに減損した資産にかかる1億米ドル相当の追加閉山費用で相殺されたことによるものです。
•2021年6月30日時点での純現金額2は、年始の純負債2額7億米ドルと比較して31億米ドルと増加しています。これは、株主への配当金支払い額64億米ドルで一部相殺された102億米ドルのフリーキャッシュフローを反映しています。
•本日発表された株主への配当金総額は91億米ドルです。内訳は、中間普通配当61億米ドル(1株当たり376米セントに相当)、そして30億米ドルの特別配当(1株当たり185米セントに相当)です。中間配当性向は上期の特別項目を調整した純利益の75%です。
1.資本支出は総額ベースで表示されており、有形固定資産の処分により受領した現金を考慮しておらず、持分法の適用対象への資本支出を除外しています。
2.下記の財務業績指標(一般に公正妥当と認められる(GAAP)会計基準に基づかない指標)は、経営陣が業績評価のために社内で使用しているものです。したがって、当社はこれらの指標が読者にとって有用と判断し、当社事業の基調的な業績を明確化するために掲載しました。
3.これら生産目標は2020年12月10日付のオーストラリア証券取引所へのリリース“Rio Tinto declares maiden Ore Reserve at Jadar”で報告済みです。生産目標をささえる重要な前提には変更はありません。
リオティントについて
リオティントは、ロンドンとニューヨークの証券取引所に上場する Rio Tinto plc とオーストラリア証券取引所に上場する Rio Tinto Limited からなる二元上場会社で、英国に本社を置いています。国際的大手鉱業グループとして探鉱、鉱業と鉱物資源の加工を主たる事業とし、鉄鉱石、アルミニウム、銅、ダイヤモンド、金、産業用鉱産物(ホウ砂、酸化チタン、塩他)など、人類の進歩に必要不可欠な製品を供給しています。オーストラリアと北米を重要な拠点とし、南米、アジア、欧州、アフリカなど世界で事業をおこなっています。日本はリオティントにとって最も重要で長期にわたる取引パートナーのひとつです。
お問い合わせ
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奥野雄三 Yuzo Okuno
M +81 (0)90 8502 0774
yuzo.okuno@riotinto.com
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1 Kojimachi 4, Chiyoda-ku
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