ニュージーランドのティワイ・ポイント・アルミニウム製錬所 新たな電力契約で長期的な未来を確保
2024/05/31
ニュージーランド・アルミニウム製錬所(NZAS)は、ティワイ・ポイント製錬所が高純度で低炭素のアルミニウムを競争力を維持して生産できる将来を確約する、ニュージーランド南島からの多様な再生可能エネルギーの組合せに基づく、20年間の電力契約を締結しました。
ティワイ・ポイントを所有・運営するNZASは、発電事業者であるメリディアン・エナジー、コンタクト・エナジー、マーキュリーNZとの間で、製錬所の全電力使用量である合計572メガワット(MW)の電力について、その価格を設定する契約を締結しました。
この契約は、規制当局の承認とその他の条件を満たせば、2024年7月に開始され、少なくとも2044年まで続く予定です。
リオティントアルミニウム部門のチーフ・エグゼクティブ、ジェローム・ぺクレスは、次のように述べています:
「すべての関係者が真に協力し合い締結したこれらの合意により、ティワイ・ポイント製錬所の長期的な将来が確保されたことを嬉しく思います。
これらの合意は、我々のニュージーランドの従業員と資産が、世界のエネルギー転換に必要な高純度かつ低炭素のアルミニウムを、競争力を持って生産し続けることができるという確信を与えてくれます。
この喜ばしいスタートに、新たなエネルギー・パートナー、先住民のパートナーであるナイタフ(Ngāi Tahu)族、サウスランドの地域社会、ニュージーランド政府、そしてNZASの従業員を含むすべての関係者の協力に感謝します。」
メリディアン・エナジーとコンタクト・エナジーとの新しい電力契約には、20年間のデマンド・レスポンス(電力需要調整)協定が含まれており、この協定に基づき、NZASは合計185MWまでの電力消費の削減を要請される可能性があります。これは、ニュージーランドの家庭や企業が必要な時に、安定した電力供給を確保するためです。
別の取引として、リオティントは住友化学株式会社(住友化学)が保有するNZASの20.64%の権益を取得する契約(価格等は非公開)を締結しました。この取引が完了すれば、NZASはリオティントが100%所有することになります。
リオティントはまた、オーストラリア、グラッドストーンのボイン・アイランドにあるアルミニウム製錬所を所有・運営するボイン・アルミニウム製錬所(BSL)において住友化学が保有する2.46%の権益を取得する契約(価格等は非公開)も締結しました。この買収の完了により、リオティントのBSLの権益は61.85%となります。
これらの売買取引は住友化学の事業構造改革の一環として行われます。各取引には、該当する案件に応じ、ニュージーランドの国土情報省海外投資局およびオーストラリアの外国投資審査委員会といった規制当局の承認をはじめ、様々な前提条件が課されます。
ご参考:
- NZASは毎年、サウスランドのGDPの6.5%である約4億ニュージーランドドルをサウスランド経済に貢献しています。
- 製錬所では、フルタイムベースで約1000人の従業員と請負業者が働いており、さらに工場外で約2200人がNZASに関連する業務に間接的に携わっています。
お問い合わせ
Media Relations, Japan
奥野雄三 Yuzo Okuno
浅沼麻咲 Masaki Asanuma
RTJ_Communications@riotinto.com
Rio Tinto Japan
1 Kojimachi 4, Chiyoda-ku
Tokyo 102-0083
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