リオティント 2024年度上半期の業績を発表

2024/07/31

成長への投資を拡大する中、着実に安定した業績を達成、特別項目調整後EBITDA121億ドル、中間普通配当は1株当たり177USセント。

 

  • 特別項目調整後の EBITDAは121億ドル。事業活動から生み出されたネット・キャッシュは71億ドル。
  • リオティント株主に帰属する税引後純利益は58億ドル。
  • 特別項目調整後の純利益58億ドル。中間普通配当総額は配当性向50%で29億ドル。

2024年6月半期決算

2024 

2023 

対前年比

営業活動によるネット・キャッシュフロー(百万米ドル)

7,056

6,975

1%

有形固定資産と無形固定資産の取得(百万米ドル)

4,018

3,001

34%

フリーキャッシュフロー1(百万米ドル)

2,843

3,769

(25)%

連結売上高(百万米ドル)

26,802

26,667

1%

特別項目を調整した EBITDA1(百万米ドル)

12,093

11,728

3%

リオティント株主に帰属する税引後当期純利益(百万米ドル)

5,808

5,117

14%

特別項目を調整した 1 株あたり利益(EPS)1(米セント)

354.3

352.9

― %

1株あたり普通配当(米セント)

177.0

177.0  

― %

使用資本利益率(ROCE)1

19%

20%

 

純現金額1(百万米ドル)

2024年6月31日現在

5,077

2023年12月31日現在

4,231

20%

 

リオティントCEOのヤコブ・スタウショーンは、次のように述べています。「リオティントは一貫して高い収益性を維持し、成長を続けています。その原動力となっているのは、事業を強化し、収益性の高い有機的成長のための主要プロジェクトを推進する、規律ある投資です。

当社の銅換算生産量は、今年2%程度増加する見込みであり、2024年から2028年にかけて、既存の事業とプロジェクトにより、約3%の年平均成長率を達成することを目標としています。

アルミ事業が大きく前進し、ピルバラ鉄鉱石事業の安定した生産により、私たちは成長の転換期を迎えています。オユトルゴイ銅鉱山の坑内掘り生産の拡大によりキャッシュフローが大幅に増加し、ギニアのシマンドゥ鉄鉱石プロジェクトへの投資とリンコン・リチウム・プロジェクトが順調に進むにつれて、さらなる価値向上が見込まれます。また、ボイン・アルミニウム製錬所(BSL)やニュージーランド・アルミニウム製錬所(NZAS)向けの再生可能エネルギー・ソリューションのように、技術やパートナーシップを通じて、困難な課題のいくつかを解決に導いています。   

事業の強化と商品価格の安定により、当社は再び堅調な業績を達成し、特別項目調整後のEBITDAは121億ドルに達しました。成長への投資により28億ドルのフリーキャッシュフローを計上し、44億ドルの政府へのロイヤルティを差し引いた特別項目調整後の純利益は58億ドルとなりました。使用資本利益率は19%と健全でした。

リオティントをより強靭な企業へと成長させるため、規律ある投資を続けていくことで、強固なバランスシートを維持し、配当性向50%にあたる29億ドルの中間普通配当を継続することが可能となりました」。

 

最良のオペレーター

安全は私たちの最優先事項です。2024年1月、カナダのダイアヴィク・ダイヤモンド鉱山に向かう途中で飛行機が墜落し、4名の従業員と2名の航空会社乗務員が亡くなりました。当局による調査は継続中です。私たちはこの出来事から学び、安全性向上への努力を続けることを約束します。これは今年一年間を通して引き続き重要であると認識しています。

資産の健全性を高めるための規律ある投資と、企業文化やマインドセットの転換に重点を置き、以下の成果を上げています。

  • 安全な労働環境の整備に力を入れ、大惨事を防止し、労働災害を出さないよう対策に努めています。2024年上半期の全傷害発生率は36と安定しています。
  • モンゴルのオユトルゴイ銅鉱山坑内掘りプロジェクトの業績は引き続き好調で、採掘された銅の生産量は 2023 年上半期比で15%増加しました。 
  • セーフ・プロダクション・システム(SPS)の導入が合計26カ所に達しました。当中間期には既存拠点で SPS の完成度を高め、さらに3拠点で過去最高のスループットレートを90日間を超える期間にわたり達成しました。
  • SPS実施により、ボーキサイト生産量は2023年上半期比10%増を達成しました。特にウェイパではプラントの稼働率と鉱石の供給率が向上しました。
  • ピルバラ鉄鉱石事業は、2023年に達成した500万トン増産に続き、2024年にもSPS実施により目標の500万トン増産を達成する予定です。

 

完璧なESGへの取り組み

当社は2050年までにスコープ1と2のCO2排出量をネット・ゼロにすることにコミットしており、2018年排出量ベースラインとの比較で、2030年までに温室効果ガス(GHG)排出量を50%削減するという野心的な中間目標を設定しました。

2024年上半期のスコープ1と2の排出量は16.1百万トンCO2eでした(マーケット基準のスコープ2報告と現在の資産保有を反映して修正。2023年上半期は16.3百万トン、2023年通期で32.6百万トン)。2024年上半期の脱炭素プロジェクトへの資本支出は6,900万ドルでした。また、関連するエクイティ投資も4,600万ドル行いました。関連事業支出は9,600万ドルでした。

当社の事業とバリューチェーンの脱炭素化に関する上半期の進捗状況は以下の通りです。

 

卓越した開発力

当上半期には以下のような重要なマイルストーンを達成し、卓越した開発力という目標を大きく前進させました。

  • モンゴルのオユトルゴイ地下銅・金鉱山の生産は長期計画に沿って進んでおり、2028年から2036年にかけて年間銅生産量50万トンに達する予定です。
  • ギニアのシマンドゥ高品位鉄鉱石プロジェクトは順調に進んでいます。この鉱床を開発するためのリオティントの投資については、7月にギニアと中国の規制当局の必要な承認が完了するなど、全ての条件が満たされ、鉄道と港のインフラを共同開発するための投資も完了しました。
  • アルゼンチンのリンコンにおける年産3,000トンの炭酸リチウム小規模生産プラントの開発は計画通り進んでおり、2024年末までに最初の生産を開始する予定です。
  • 7月19日に開催されたセルビア重要鉱物サミットでは、各国政府、潜在顧客、欧州のリーダーらがヤダー・リチウムプロジェクトへの支援を表明しました。これは、セルビア政府がヤダー・プロジェクトの空間計画を以前承認した形に戻したことを受けたものです。 

 

ソーシャル・ライセンス

当社は信頼を回復し、特に先住民との関係を再構築することに引き続き注力し、文化的知識向上への投資を続けています。

3月には、グローバル・コミュニティ認知モニタリング・プログラム「ローカル・ボイス(英語のみ)」を正式に開始しました。このプログラムは、地域社会の声に真摯に耳を傾けることで、より良い協働のあり方を継続的に見出していくという私たちのコミットメントの重要な一部です。その他の主なハイライトは以下の通りです。

 

*リリース内の表記はすべて米ドルです。

*注釈については英文リリースをご参照ください。 

 

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