リオティント 2021年度第3四半期生産実績を発表

2021/10/15

リオティントは、2021年度第3四半期の生産実績を発表しました。

 

リオティントのCEO、ヤコブ・スタウショーンは次のように述べています。「今期業績は、いまだ続く新型コロナウイルス感染症関連の課題に取り組む当社の回復力を示す内容となりました。操業面では、前期比での改善は見られるものの、さらなる向上の余地を残しました。結果、生産計画に多少の修正をおこなっています。戦略の“4つの柱”を前進させてリオティントをさらに強くするために、特に、最高のオペレーターとなるために、努力を続けています。そうすることで、株主への利益の還元、ポートフォリオの維持と成長のための投資、ネット・ゼロ推進による社会への貢献などを継続してゆけると考えています」。

 

生産量*

2021年
第3四半期
前年同期比 前期 2021年

9カ月間上半期

前年同期
ピルバラ鉄鉱石出荷量(100%ベース) 百万トン 83.4 +2 % +9 % 237.5 -2 %
ピルバラ鉄鉱石生産量(100%ベース) 百万トン 83.3 -4 % +10 % 235.6 -5 %
ボーキサイト 百万トン 14.0 -3 % +2 % 41.2 -4 %
アルミニウム 千トン 774 -3 % -5 % 2,393 +1 %
銅鉱石 千トン 125.2 -3 % +8 % 361.2 -9 %
チタンスラグ 千トン 209 -29 % -30 % 787 -7 %
IOC鉄鉱石ペレットとコンセントレート 百万トン 2.2 -8 % -20 % 7.2 -6 %

 

第3四半期の操業に関する最新情報

 

  • “ウィズ・コロナ”の生活様式の学びを続けつつ、引き続き従業員とコミュニティーの安全を最優先にしてまいります。全労災発生率0.37は前年同期(0.35)からやや微増となりましたが、前四半期(0.39)に比べると改善しています。

 

  • ピルバラ鉄鉱石の通年出荷量は、西オーストラリア州の労働市場の逼迫によってグダイダリ新鉱山の立ち上げとローブバレー地区の鉱区切り替えプロジェクトの完了がわずかに遅れたため、3億2,000万~3億2,500万トンになるとみられます(当初予測は3億2,500万~3億4,000万トンの下方)。IOCのペレットとコンセントレートの通年の生産計画量は950万~1,050万トンに減りました(当初予測は1,050万~1,200万トン)。精製銅の生産計画量は9月のケネコット製錬所での事故により19万~21万トン(減少しました当初予測は21万~25万トン)。ボーキサイトと採掘された銅に微調整を加え、南アフリカのリチャーズ・ベイ・ミネラルズの操業再開に伴い、改めて二酸化チタンの生産予定を公表しました。

 

  • 第3四半期のピルバラ鉄鉱石の出荷量は8,340万トン(100%ベース)で、前期より9%増、前年同期比では2%増でした。ピルバラ鉄鉱石の生産量8,330万トン(100%ベース)は前年同期を4%下回りましたが、これは遺跡保護の必要性、現行地区から新鉱区への切り替えと新規鉱山プロジェクトの完了がわずかに遅れたためです。これにより、第3四半期にSP10の生産が増加し、第4四半期まで継続するとみられます。

 

  • ボーキサイト生産量は1,400万トンで、オーストラリアの鉱山における設備の不調と計画的操業停止の延長によって前年同期を3%下回りました。 

 

  • アルミニウムの生産量は80万トンで、キチマット製錬所で発生したストライキの影響で前年同期比3%減となりました。10月2日、キチマット製錬所とケマノ水力発電施設を含むブリティッシュ・コロンビア州での操業拠点について新たな集団労働協約を締結しました。同製錬所はストライキを受けて減産を続けていましたが、徐々に生産再開する予定です。

 

  • 銅鉱石の生産量は12万5,200トンで、前年同期比3%減となりました。これは、新型コロナウイルス感染症の影響の長期化に伴うエスコンディーダ鉱山の回収率とスループットの低下が、ユタ州にあるケネコット鉱山の回収率改善と鉱石品位の向上、オユトルゴイ鉱山のパフォーマンス向上と処理量の増加で一部相殺されたことによるものです。

 

  • 7月22日、ケネコットにある既存の露天掘り銅鉱山の地下に存在する坑内掘り鉱山の実現可能性の調査のため、1億800万ドルの投資を承認したことを発表しました。過去の坑内掘り鉱山プロジェクトのインフラをノース・リム・スカーン鉱体にアクセスするために延長することで、立入坑道の掘進と資源のさらなる掘削が可能となります。坑内掘り鉱山の採掘が行われる場合、露天掘りの操業と同時に実施され、銅の生産量が増加する見込みです。

 

  • チタンスラグの生産量は20.9万トンで、前年同期を29%下回りました。南アフリカのリチャーズ・ベイ・ミネラルズは、国と州の政府に支えられて安全保障面の状況が安定化したこと、および現地のコミュニティーと伝統的な権威との充実したエンゲージメントを実施したことを受けて、8月24日に操業を再開しました。

 

  • Iron Ore Company of Canadaでのペレットとコンセントレートの生産量は、労働力と設備の利用に関する問題が影響を与えたことにより前年同期比8%減となりました。選鉱工場の毎年の計画的な操業停止は9月に無事終了しました。

 

  • モンゴルのオユトルゴイ地下プロジェクトでは、新型コロナウイルス感染症の影響や非技術的な掘削基準が決まっていないことの結果として、最初の持続可能な生産が2023年1月以降になる見通しとなりました(当初予測では2022年10月)。これは掘削開始の時期により変わる可能性があります。プロジェクト全体の費用にたいする最終的な影響は、掘削基準の決定といまだ実行中の新型コロナウイルス関連の規制の流れなどが明らかになってからさらに分析を行う必要があります。

 

  • 7月27日、当社は、関連するすべての承認、許可、ライセンスを取得し、現地コミュニティー、セルビア政府、市民社会とのエンゲージメントを継続することを条件として、セルビアのヤダーにおけるリチウム・ホウ酸プロジェクトに24億ドルの資金を提供することを確約しました。

 

  • 2015年にグループ内配当の支払いに使用された個別の借り入れにかかる利子控除が認められないことについてオーストラリア国税庁が2021年3月2日に出した修正評価にかかるリオティント・リミテッドへの罰則評価について、9月16日に声明を発表しました。当社は自社の見解に自信を持っており、当初の税額と罰金の査定に異議を申し立てています。通常の慣行に従い、異議申し立て手順の一環として当初の税額の50%を前払いしています。

 

  • 今期、バリューチェーンの脱炭素化の取り組みを推進すべく3件のパートナーシップを締結しました。各パートナーシップの内容は、炭素排出ゼロの鉱山運搬ソリューションの開発と導入の加速を目的としたコマツとのパートナーシップ、クイーンズランド州グラッドストンのヤーワン・アルミナ精製所の水素パイロットプラント建設についての調査を目的とした住友商事とのパートナーシップ、西オーストラリア州の採掘拠点のひとつで使用する炭素排出ゼロの自動運搬無人トラックの開発を目的としたキャタピラー社とのパートナーシップです。

 

リオティントについて

 

リオティントは、ロンドンとニューヨークの証券取引所に上場する  Rio Tinto plc  とオーストラリア証券取引所に上場する Rio Tinto Limited からなる二元上場会社で、英国に本社を置いています。国際的大手鉱業グループとして探鉱、鉱業と鉱物資源の加工を主たる事業とし、鉄鉱石、アルミニウム、銅、ダイヤモンド、金、産業用鉱産物(ホウ砂、酸化チタン、塩他)など、人類の進歩に必要不可欠な製品を供給しています。オーストラリアと北米を重要な拠点とし、南米、アジア、欧州、アフリカなど世界で事業をおこなっています。日本はリオティントにとって最も重要で長期にわたる取引パートナーのひとつです。

 

 

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