リオティントと住友金属鉱山、ウィヌ銅・金プロジェクトで提携
2024/12/04
リオティントと住友金属鉱山は、西オーストラリア州グレートサンディ砂漠地域にあるウィヌ銅・金プロジェクトを開発するための合弁事業に関するタームシートに署名しました。
タームシートに基づき、両社は拘束力のある最終合意に向けて独占的に取り組む義務を負います。また、リオティントは引き続きマネージメント・パートナーとしてウィヌの開発と操業を担い、住友金属鉱山はプロジェクトの30%の権益を3億9,900万ドルで取得します。この金額には、即時支払額として1億9,500万ドル、今後合意されるマイルストーンに基づく条件付支払額の2億400万ドルが含まれます。
また、両社は、銅、その他のベースメタル、リチウムの分野において、商業的、技術的、戦略的な協業の機会を模索するための、より広範な戦略的パートナーシップを構築する意向表明書にも調印しました。
リオティントのピルバラ鉄鉱石鉱山の近くに位置するウィヌ・プロジェクトは、2017年にリオティントが発見した魅力的な低リスク・長寿命の銅・金鉱床であり、初期開発を上回る拡張の可能性が高いとされています1。
リオティントと住友金属鉱山は、2025年前半にウィヌ・プロジェクトの合弁事業に関する最終合意を目指し、同時により広範な戦略的パートナーシップを正式なものとするべく、今後取り組んでいきます。また、リオティントは、伝統的土地所有者であるニャングマタ族とのパートナーシップにも引き続き注力し、プロジェクト合意交渉にも取り組んでいきます2。年間最大1,000万トンの初期処理能力を持つウィヌ・プロジェクトの予備的実現可能性調査は2025年に完了する予定で、環境保護庁(EPA)の環境影響評価プロセスに基づく環境評価レポートの申請も同時に行われる予定です。
リオティント銅部門のチーフ・エグゼクティブ、ケイティ・ジャクソンは次のように述べています:
「当社は住友金属鉱山とパートナーとして長い歴史を有しており、同社のウィヌ・プロジェクトへのコミットメントを高く評価しています。今回の提携は、経験豊富なパートナーと協力することで、当社の投資リスクを軽減する貴重な機会と捉えています。当社は、金属および鉱物のサプライチェーン全体に価値をもたらす新たな方法を見出すため、戦略的パートナーとしてより幅広い協力関係を築いていくことを楽しみにしています。
2024年は、住友金属鉱山からの魅力的な提携提案もあり、ウィヌの価値ある成長に向けた道筋が定まり、プロジェクトの進展がみられました。当社は、ニャングマタ族の伝統的土地所有者およびカールケイン滑走路を所有するマルトゥ族の伝統的所有者と緊密に連携し、すべての関係者に利益をもたらす形で、ウィヌ・プロジェクトを推進していきます。」
住友金属鉱山資源事業本部長の岡本秀征氏は次のように述べています:
「当社は、非常に魅力的なウィヌ・プロジェクトでリオティントと提携し、長年の関係を更新することを楽しみにしています。また、両社間の強い連携に基づき、さらなる協力の機会の構築に期待しています。」
本取引の完了は、必要な同意および承認の取得、ならびに慣例的な条件の充足を条件とします。
12024年6月までのすべての探査およびプロジェクト費用を含む総投資額は4億3800万ドルです。
2ウィヌ・プロジェクトについてはニャングマタ族の伝統的土地所有者グループと、カールケイン滑走路についてはマルトゥ族の伝統的土地所有者グループと、プロジェクト契約の締結に向けた交渉が進められています。
リオティントについて:
リオティントは、世界35カ国で事業を展開する大手資源会社です。資源業界のパイオニアとして、鉄鉱石、銅、アルミニウム、リチウムなど、人々の生活に不可欠な鉱石や金属を生産し、二酸化炭素排出量のネットゼロを実現するために、世界が求める素材をよりよい形で提供しています。リオティントは、日本にとって金属・鉱物の最大のサプライヤーの一社であり、低炭素社会の実現に向け、最も重要なパートナーとして長年にわたり信頼関係を深めてきた日本の企業との取り組みを強化しています。
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