リオティントとエディファイ・エナジー、リオティントのグラッドストン事業向けに 画期的な太陽光発電・蓄電契約を締結

2025/03/13

リオティントとエディファイ・エナジー(Edify Energy)は、リオティントのクイーンズランド州グラッドストンのアルミニウム事業への安定した競争力のある電力供給を拡大するため、新たに2件の太陽光発電・蓄電ハイブリッドサービス契約(HSA)を締結しました。

 

本契約に基づき、リオティントはスモーキークリーク&ガスリーズギャップ(Smoky Creek & Guthrie’s Gap)太陽光発電所で発電・蓄電される電力の90%を20年間にわたり購入します。エディファイ・エナジーは、本プロジェクトの建設・所有・運営を担い、2025年末に着工、2028年の完工を目指します。

 

クイーンズランド州中央部に位置するスモーキークリーク&ガスリーズギャップ太陽光発電所は、600MWac1の太陽光発電設備と600MW / 2,400MWhの蓄電システムを備えます。

 

リオティントのオーストラリア担当チーフ・エグゼクティブ ケリー・パーカーは次のように述べています:

「今回の契約は、グラッドストンのアルミニウム事業を再生可能エネルギーに転換するために不可欠なものです。今後数十年にわたり経済的で、信頼性が高く、低炭素のエネルギーを確保することができます。

 

従来のエネルギー源のコストが上昇する中、ボイン・アルミニウム製錬所を世界的にコスト競争力のある事業へと変革するために、初めて重要な蓄電システムを導入しました。

 

当社は、グラッドストンのアルミニウム事業の再生可能エネルギー転換に向けたさらなる投資を継続的に検討していきます」。

 

エディファイ・エナジーのチーフ・エグゼクティブ ジョン・コールは、本契約がエネルギー消費者に対し、クリーンで信頼性が高く、コスト効率の良い電力を供給する上で重要な役割を果たすことを認識し、次のように述べています:

「スモーキークリーク&ガスリーズギャップ太陽光発電所は、オーストラリアの電力需要を支えるために、最新の太陽光発電、蓄電、インバーター技術を活用しています。 

 

本プロジェクトは、オーストラリアの産業の持続可能な未来を支援する重要な取り組みです。リオティントのグラッドストン事業の電力供給を再構築し、低炭素社会への移行に貢献できることを誇りに思います」。

 

2024年にリオティントが発表した、グラッドストン事業のための2.2GWの風力・太陽光発電の電力購入契約(PPA)と今回のスモーキークリーク&ガスリーズギャップ契約を合わせると、クイーンズランド州での再生可能エネルギー確保容量は合計2.7GW2に達します。

 

合計4つの電力契約によって、ボイン・アルミニウム製錬所の年間平均電力需要の80%が再生可能エネルギーで賄われる見込みです。これにより、同製錬所のスコープ1およびスコープ2の炭素排出量を70%3削減できます。これは、年間560万トンの炭素排出量削減に相当し、約200万台のガソリン・ディーゼル車を道路から排除するのと同等の効果があります。

 

また、リオティントが契約するスモーキークリーク&ガスリーズギャップの蓄電システム容量(90%相当)は2,160MWhであり、ボイン・アルミニウム製錬所の再生可能エネルギー転換に必要な調整電力の約30%を供給します。このシステムは、ピーク需要時や太陽光発電の出力が低い時間帯に備えグリーン電力を蓄電し、安定した電力供給を可能とすることでクイーンズランド州の電力ネットワークの安定性と強靭性の向上に貢献します。

 

リオティントのクイーンズランド州における垂直統合型のアルミニウム生産事業は、4,500人以上を直接雇用し、さらに数千人の生計を支え、同州およびオーストラリア経済の重要な牽引役となっています。グラッドストンだけでも3,000人以上を雇用しており、そのうち1,000人はボイン・アルミニウム製錬所で勤務しています。

 

リオティントのグラッドストン地域における生産拠点は、ボイン・アルミニウム製錬所、ヤーワン・アルミナ精製所、クイーンズランド・アルミナ精製所の3つです。 

 

スモーキークリーク&ガスリーズギャップ発電所に関する詳細情報はこちらをご覧ください。(英語のみ)

 

 

  1. 本太陽光発電所には、設置容量720MWpの太陽光パネルが導入されます。これは理論上の最大発電能力を示しており、実際には600MWacの交流電力が送電網に供給される予定です。
  2. 契約済みの以下の再生可能エネルギープロジェクトが含まれます。

ウィンドラブのバンガバン風力発電プロジェクト(1.4GW中1.1GW)、ヨーロピアン・エナジーのアッパー・カライオピー・ソーラー・ファーム(1.1GW)、エディファイ・エナジーのスモーキークリーク&ガスリーズギャップ太陽光発電所(600MW中540MW)

  1. リオティントが100%管理する前提で、スコープ1およびスコープ2の炭素排出量の70%(年間560万トン)。

 

 

リオティントについて:

 

リオティントは、世界35カ国で事業を展開する大手資源会社です。鉄鉱石、銅、アルミニウム、リチウムなど、人々の生活に不可欠な鉱石や金属を生産し、二酸化炭素排出量のネットゼロを実現するために、世界が求める素材をよりよい形で提供することを追求しています。リオティントは、日本にとって金属・鉱物の最大のサプライヤーの一社であり、低炭素社会の実現に向け、最も重要なパートナーとして長年にわたり信頼関係を深めてきた日本の企業との取り組みを強化しています。

 

 

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