リオティント 『Clean Growth Forum』開催 低炭素社会実現へパートナーシップを

2020/12/08

リオティントは本日12月8日、駐日英国大使館のキャンペーン「UK in JAPAN」のオフィシャル・イベントとして、『Clean Growth Forum ~ 低炭素社会へ向けて ~』を開催しました。

 

日本と英国の官民の組織から数々のスピーカーが顔を揃え、気候変動の問題について、技術、政策、資源などさまざまな見地からの取り組みやパートナーシップを組み協力することの重要性などを話し合いました。

 

この催しは、日本と英国が信頼関係をさらに深め未来志向型のグローバルリーダーとしてパートナーシップを育むことを目的とした駐日英国大使館のキャンペーン「UK in JAPAN」のオフィシャル・イベントのひとつとして、今年2月に計画されていたもの。リオティントは「UK in JAPAN」のオフィシャル・パートナーとなっています。新型コロナウイルス感染症の拡大によりいったんは開催を断念したものの、主題の重要性と実施する意義の大きさを考え再び検討を開始。感染症拡大防止にも資するオンライン開催とし、最新の世界情勢も踏まえ内容も新たに企画されました。駐日英国大使館と環境省の後援を受けています。

 

ポール・マデン駐日英国大使の開会の辞をあと、英国COP26アジア太平洋地域大使のケン・オフラハーティーがこのイベントへ寄せたビデオメッセージが流れました。英国は排出量実質ゼロを法制化した最初の主要経済国です。

 

最初の講演は、環境省地球温暖化対策課の小笠原課長からいただきました。日本政府が先ごろ発表した2050年までにカーボンニュートラルを達成するという目標と併せて、同省が取り組んでいる脱炭素経営の支援が紹介されました。

 

続いて、リオティントのヘッド・オブ・ストラテジー、グザビエ・シャルボーがロンドンから基調講演をおこないました。

「リオティントは、気候変動が示すかつてなく深刻な課題を認識していますが、同時にそれがチャンスでもあると思っています。人類の進歩に欠かせない製品の生産者である当社は、未来の低炭素社会への移行を進めるに適した立場にあります」。

 

「当社の目標は明確です。2050年までにネットゼロを達成することです。2008年以降この10年間で炭素排出量を46%削減してきたことに加えて、2030年までの10年間で排出絶対量を15%、排出原単位を30%削減することを約束しています。これは大きな約束で、実現するには、新しい技術とパートナーシップが必要なのです」。

 

「リオティントは、低炭素社会への移行という複雑な問題のすべてに答えを持っているわけではありません。しかし、気候変動の課題に取り組むうえで自分の役割を果たす準備ができています。業界、技術開発者、投資家、社会、政府と協力して、気候変動の解決策の一端を担うことができると確信しています。当社にとって日本は、さまざまな面で長年のパートナーです。日本のステークホルダーの皆様と、これから気候問題に焦点を当てたパートナーシップの努力も続けてゆきます」。

 

講演に続くパネル・ディスカッションでは、駐日英国大使館、UK in JAPANキャンペーンのプリンシパル・パートナーであるジャガー・ランドローバー・ジャパンとスタンダードチャータード銀行、日立製作所、そしてリオティントジャパンを代表したスピーカーたちが、気候変動に取り組む政府間協力やクリーン・グロース(脱炭素と経済成長の両立)を成し遂げるための投資とイノベーションの役割、バリューチェーン全体で炭素排出を削減するためのパートナーシップの重要性などのトピックについて、ひろく意見を交わしました。

 

最後にリオティントジャパン代表取締役社長の堀江渉が登壇し、ご参加くださった方々への感謝と、これからも日本の皆様に選ばれるパートナーとしてあり続けるという想いを語り、フォーラムは閉会しました。

 

 

 

 

 

ご参考

 

リオティントは人間の進歩に不可欠な製品を生産しています。当社の気候変動への取り組みは20年以上前から続いています。2018年に石炭事業の売却を完了し、世界の大手鉱山会社の中では唯一、石炭鉱山を保有しない企業となりました。現在当社の事業全体で使用される電力の76%が低炭素の再生可能エネルギー由来です。

 

今年には、2050年までにカーボンニュートラルを達成するという新しい目標を定めました。温室効果ガスの排出量を過去10年間で30%減らしてきたことに加え、これからの10年間で排出絶対量を15%、2030年までに排出原単位を30%削減します。

 

バリューチェーン全体の排出量を削減するためにはパートナーシップが戦略上不可欠だと当社は考えています。2018年、アップル社、カナダ政府、ケベック州政府の支援を受け、アルコア社と先駆的な新技術のパートナーシップである合弁事業エリシスを発表し、二酸化炭素を排出しないアルミニウムの新しい製錬法を開発しています。この技術は業界で初めてのものです。

 

リオティントはアルミニウム・スチュワードシップ・イニシアチブ(ASI)の創設メンバーで、顧客や幅広いステークホルダーとともにアルミニウム業界の責任ある生産基準を支持しています。2018 年にはオーストラリアのゴーブ・ボーキサイト鉱山から、カナダのケベック州にあるアルミナ製錬所、アルミニウム製錬所・鋳造工場にまたがる責任あるアルミの認証の連鎖を通じ、ASIアルミニウムを市場に供給する世界で最初の企業となりました。2019年にはブリティッシュコロンビア州での事業を追加しました。

 

2019年には中国最大の製鉄会社である中国宝鋼有限公司と同国で最も権威と影響力のある大学のひとつ清華大学と、鉄のバリューチェーン全体で炭素排出を削減し、また、環境パフォーマンスを向上する新しい方法を開発するためのパートナーシップを締結しました。

 

 

リオティントについて

 

リオティントは、ロンドンとニューヨークの証券取引所に上場するRio Tinto plcとオーストラリア証券取引所に上場するRio Tinto Limitedからなる二元上場会社で、英国に本社を置いています。国際的大手鉱業グループとして、探鉱、鉱業と鉱物資源の加工を主たる事業とするリオティントの主要な生産品目としては、鉄鉱石、アルミニウム、銅、ダイヤモンド、ウラン、金、産業用鉱産物(ホウ砂、酸化チタン、塩など)が挙げられ、人類の進歩に必要不可欠な製品を供給しています。豪州と北米を重要なビジネス拠点とする一方で事業活動は世界にまたがり、南米からアジア、欧州、アフリカにおよびます。4つのプロダクトグループ(アルミニウム、銅&ダイヤモンド、エネルギー&ミネラルズ、鉄鉱石)に加えて成長イノベーション部門とコマーシャル部門が、横断的かつ補完的に役割を果たす組織編制になっています。

 

リオティントと日本について

 

日本はリオティントにとって最も重要かつ長期にわたる取引パートナーのひとつです。当社の鉄鉱石ビジネスは 1960 年代に日本の製鉄会社による長期の購入契約を背景に発展を遂げ、日本の高度経済成長期を良質 な原料資材の安定供給で支えてきました。リオティントは今日も日本に対する鉄鉱石の最大のサプライヤーであり、これまで50 余年にわたり 19 億トン以上を出荷。また、金属・鉱物資源においても、日本最大のサプライヤーのひとつとして250 社を超える日本の顧客企業へアルミニウム、銅、モリブデン、ダイヤモンド、ウラン、産業用鉱産物(ホウ砂、酸化チタン、塩等)を輸出しています。さらに、日本企業は当社の大切なパートナーとして世界中の合弁事業やバリューチェーン、技術革新に欠かせない存在です。

 

 

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