リオティントとアンハイザー・ブッシュ・インベブ サステイナブルなビール缶実現で協力

2020/10/07

当リリースは2020年10月06日発表の英文プレスリリースの和訳です。下記リンク先で原文をご覧いただけます。

https://www.riotinto.com/news/releases/2020/Rio-Tinto-and-AB-InBev-partner-to-deliver-more-sustainable-beer-can

 

 

限りなくリサイクルできるだけでなく責任ある形で製造された低炭素アルミニウム缶でお気に入りのビールを飲める日が、まもなくやってきそうです。

 

リオティントと世界最大の醸造メーカーであるアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)は、持続可能なアルミ缶の新たな基準をもたらす、世界規模のパートナーシップを結びました。両社は業界最先端の持続可能性基準を満たす低炭素アルミニウムで作られた缶入りのAB インベブ製品を売り出すために、共同でサプライチェーン内の他のパートナー各社と協力する覚書に署名しました。これは飲料業界初の試みです。

 

北米を皮切りに、AB インベブは自社の缶ビール製造に、リオティントが再生可能な水力電源により製造した低炭素アルミニウムとリサイクル原料を併せて作った、より持続可能性の高い缶を採用します。これにより、北米において従来の製法で生産される同様の缶に比べ1缶あたり30%以上の炭素排出量削減が可能となります。

 

同パートナーシップはまた、革命的なゼロ・カーボン・アルミニウムの製錬技術を開発した合弁会社エリシスの事業成果も活用します。

 

このパートナーシップのもと作られる最初の100万缶は、米国で急速に成長しているビール「ミケロブ・ウルトラ」でまず使用される予定です。

 

リオティントの最高経営責任者ジャン=セバスチャン・ジャックは、次のように述べています。「リオティントは、持続可能な製品を目指すニーズを満たし、その生産を助けるため、バリューチェーンにおける顧客と革新的な提携を結ぶということを継続でき嬉しく思います。AB インベブとのパートナーシップはその最新の例であり、当社コマーシャル・チームの大きな成果を反映しています」。

 

現在北米で生産されているAB インベブの缶に使われるアルミニウムの約70%はリサイクルされたものです。このリサイクル原料を低炭素アルミニウムと組み合わせることにより、AB インベブは自社の包装材サプライチェーンにおける炭素排出量削減への重要な一歩を踏み出します。包装材は同社バリューチェーン全体の中で排出量が最も多い分野です。

 

AB インベブの北米調達・持続可能性担当副社長イングリッド・デ・リックは次のようにコメントしています。「当社は、バリューチェーン全体で二酸化炭素排出量を削減し包装材の持続可能性を改善して、野心的なサステナビリティー目標を達成する新しい方法を常に模索しています」。 「このパートナーシップによって、私たちは低炭素アルミニウムを消費者との最前線へ届け、私たち企業がいかにサプライヤーと協力し環境にとって革新的で意味のある変化をもたらすことができるかをお見せしたいと思います」。

 

リオティントのアルミニウム部門の最高責任者アルフ・バリオスは、次のようにコメントしています。「このパートナーシップはAB インベブの顧客に、低炭素かつ責任ある形で製造されたアルミニウムとリサイクルされたアルミニウムを併せて作られた缶を提供します。AB インベブと協力して、責任あるアルミニウムに関するリーダーシップを継続し、サプライチェーン全体にわたり透明性とトレーサビリティー(追跡可能性)をもたらすことにより、持続可能性のある包装材に対する消費者の期待に応えることを楽しみにしています」。

 

このパートナーシップを通じてAB インベブとリオティントは、協力して革新的な技術ソリューションをAB インベブのサプライチェーンに組み込むことにより、さらに持続可能な包装材への移行を進めるとともに、ビール缶に使われるアルミニウムのトレーサビリティーを付加します。

 

 

リオティントは責任あるアルミニウム生産の業界リーダーです。カナダでの事業は100%再生可能な水力発電で操業しており、 2016年、リオティントは世界初の認証付き低CO2アルミニウム新地金のブランド「リニューアル(RenewAl)」を立ち上げました。アルミニウム・スチュワードシップ・イニシアチブ(ASI)の創設メンバーとして業界の責任ある生産基準の設定に貢献し、2018年にはASI認定アルミニウムを提供する最初の生産者となりました。アップル社とカナダ連邦政府、ケベック州政府の支援を得ているリオティントとアルコアの合弁会社エリシス(ELYSIS)は、直接の温室効果ガス排出がない革命的な新しいアルミニウム製錬技術を開発しています。

 

 

 

リオティントについて

リオティントは、ロンドンとニューヨークの証券取引所に上場するRio Tinto plcとオーストラリア証券取引所に上場するRio Tinto Limitedからなる二元上場会社で、英国に本社を置いています。国際的大手鉱業グループとして探鉱、鉱業と鉱物資源の加工を主たる事業とするリオティントの主要な生産品目としては、鉄鉱石、アルミニウ ム、銅、ダイヤモンド、ウラン、金、産業用鉱産物(ホウ砂、酸化チタン、塩など)が挙げられ、人類の進歩に必要不可欠な製品を供給しています。豪州と北米を重要なビジネス拠点とする一方で事業活動は世界にまたがり、南米からアジア、欧州、アフリカにおよびます。4つのプロダクトグループ(アルミニウム、銅&ダイヤモンド、エネルギー&ミネラルズ、鉄鉱石)に加えて成長イノベーション部門、コマーシャル部門が、横断的かつ補完的に役割を果たす組織編制になっています。

 

 

リオティントと日本について

日本はリオティントにとって最も重要で長期にわたる取引パートナーのひとつです。当社の鉄鉱石ビジネスは 1960 年代に日本の製鉄会社による長期の購入契約を背景に発展を遂げ、日本の高度経済成長期を良質な原料資材の安定供給で支えてきました。今日もリオティントは日本に対する鉄鉱石の最大のサプライヤーであり、これまで 50余年にわたり 18 億トン以上を出荷。また、金属・鉱物資源においても日本最大のサプライヤーのひとつとして、250 社を超える日本の顧客企業へアルミニウム、銅、モリブデン、ダイヤモンド、ウラン、 産業用鉱産物(ホウ砂、酸化チタン、塩など)を輸出しています。日本企業は当社の大切なパートナーであり、世界中の合弁事業やバリューチェーン、技術革新に欠かせない存在です。

 

 

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