リオティント 2021年度第4四半期生産実績を発表

2022/01/18

リオティントは、2021年度第4四半期の生産実績を発表しました。

 

リオティントのCEO、ヤコブ・スタウショーンは次のように述べています。「長引く新型コロナウイルス感染症への対応など操業面での課題のある中、2021年、製品需要は引き続き堅調でした。ビジネス面での底堅さ、従業員や顧客、コミュニティー、それに当社が事業をおこなう国々の政府のコミットメントと柔軟な対応のおかげで、ピルバラの代替鉱山など多くのプロジェクトを進めました。より優れたオペレーターとなるために導入、稼働したリオティント・セーフ・プロダクション・システムでもすでにプラスの結果が見られています。操業パフォーマンス向上への努力を継続しており、2022年にはさらなる大幅な改善を見込んでいます。第4四半期、当社は会社に新しい方向性を設定し、グリーン・スチール関連など、当社製品のバリューチェーンにおける脱炭素化に焦点を当てたパートナーシップを複数発表しました。また、アルゼンチンのリンコン・リチウム事業を買収するための拘束力のある契約を締結したことも、当社の戦略と強く合致するものです。これらの活動により、株主の皆様へ魅力的な利益還元をおこないポートフォリオの維持と成長に投資し、二酸化炭素排出量ネットゼロの実現に向けた歩みを継続してまいります」。

生産量* 2021年
第4四半期
前年同期比 前期比 2021年

全期上半期

前年比
ピルバラ鉄鉱石出荷量(100%ベース) 百万トン 84.1 -5 % +1 % 321.6 -3 %
ピルバラ鉄鉱石生産量(100%ベース) 百万トン 84.1 -2 % +1 % 319.7 -4 %
ボーキサイト 百万トン 13.1 -2 % -6 % 54.3 -3 %
アルミニウム 千トン 757 -7 % -2 % 3,151 -1 %
銅鉱石 千トン 132.3 0 % +6 % 494 -7 %
チタンスラグ 千トン 228 -16 % +9 % 1,014 -9 %
IOC鉄鉱石ペレットとコンセントレート 百万トン 2.5 -9 % +15 % 9.7 -6 %
  • 特に記載のない限りリオティントの持分

 

2021年の操業に関する概況とその他の重要な発表

 

  • 従業員と委託業者の安全と健康は、引き続き当社の優先事項です。新型コロナウイルス感染症に起因する疲労、労働力不足その他の問題によって日常業務における安全リスクが高まっており、油断のできない状況です。当社の直接操業管轄下にある事業では3年連続で死亡事故ゼロとなっています。リオティントの直接の操業管轄下にない事業と海洋事業でも同じ成果を達成できるよう、パートナー企業と懸命な取り組みを続けています。
  • 2021年のピルバラ鉄鉱石出荷量は、3億2,160万トン(100%ベース)で、2020年から4%減となりました。ピルバラ鉄鉱石の生産量は3億1,970万トン(100%ベース)で、2020年と比べて4%減となりました。これは2021年前半の平年を上回る降雨、遺跡の取り扱い、新旧鉱山の生産引き継ぎの遅延等が原因です。
  • ボーキサイト生産量は5,430万トンで、2020年と比べて3%減となりました。これは、パシフィック・オペレーションズにおける第1四半期の激しい大雨がシステムの安定性に通年で影響を与えたこと、設備の信頼性に関する問題、そして計画的操業停止期間の延長によるものです。
  • アルミニウム生産量は320万トンで2020年と比べて1%減となりました。これは、ブリティッシュコロンビア州のキティマット製錬所で2021年7月に始まったストライキによる減産が原因です。労働組合と従業員とは2022年にしっかりとした管理を再開することで合意しています。
  • 銅鉱石の生産量は49万4,000トンで、2020年と比べて7%減となりました。これは新型コロナウイルス感染症による影響の長期化に伴うエスコンディーダ鉱山における実収率と生産量の低下によるもので、その一部はモンゴルのオユトルゴイ鉱山と北米ケネコット鉱山での実収率と品位の向上で相殺しています。
  • チタンスラグの生産量は101万4,000トンで、2020年と比べて9%減となりました。これは、リチャーズ・ベイ・ミネラルズ(RBM)周辺コミュニティーの混乱とそれに伴う操業縮小、カナダのリオティント・フェル・エ・チタンでの計画外のメンテナンスと設備の信頼性に関する問題によるものです。その後に国と州政府の支援を受けて治安状況が安定し、コミュニティーと伝統的土地所有者とのやりとりを経て、RBMは8月24日に運営を再開しています。
  • Iron Ore Company of Canadaでのペレットとコンセントレートの生産量は、2020年と比べて6%減になりました。これは、労働力と設備の利用に関する問題が長期化して生産量に影響を与えたことと、年間を通じてさまざまな操業上の課題が発生したことによるものです。
  • セルビアのヤダーのホウ酸リチウムプロジェクトは、環境影響評価の発行とコンサルテーション・プロセス開始の必要条件である採掘場ライセンスの承認が遅れたことにより、開発スケジュールを見直しています。関連するすべての承認や許可、ライセンスを取得することが前提ですが、現在の見積によると最初の販売可能な生産は2027年までに行われると予想されます(以前は2026年)。
  • 第4四半期には、当社事業そのものと当社が操業するバリューチェーンの脱炭素化を加速させるために、いくつかのパートナーシップを締結しました。11月にはジョイントベンチャー、エリシスが商業規模の製錬炉において温室効果ガスを直接排出することなくアルミニウムの生産に成功したことを発表しました。
  • 計5カ所のパイロットサイトで、リオティント・セーフ・プロダクション・システム(SPS)を導入しました。これは、システム全体にわたって持続可能な形で能力を引き出すことに重点を置いたものです。ケネコット鉱山における生産工程資産の稼働率が、7月の導入開始以降最近の実績に比べて約3%改善するなど、導入最初の年にすでに成果が得られています。2022年には大規模なプログラムが計画されており、25カ所でSPSを導入するとともに短期的なボトルネックを対象とした急速改善プログラムを80件実施する予定です。
  • 10月20日、事業の強化と業績改善のために実施しているアクションの概要を説明しました。同時に、脱炭素社会における繁栄と当社方針に沿って魅力的な株主還元を継続できるようにするための、より長期的な戦略も発表しました。
  • 10月28日、12億5,000万ドルの30年固定利率SEC登録社債を75%の利率で発行したことを発表しました。新発債の払込金は当社の2025年6月満期の3.75%社債12億ドルを早期償還する原資として使われました。
  • 12月19日に、取締役会においてドミニク・バートンをサイモン・トンプソンの後任として新会長に選任したことを発表しました。バートンは2022年4月4日に取締役会に加わり、2022年5月5日のRio Tinto Limited年次株主総会終了時に会長に任命される予定です。
  • 12月21日にはリンコン・リミテッドからアルゼンチンのリンコン・リチウム事業を8億2,500万ドルで買収するという拘束力のある契約を締結したことを発表しました。リンコンは世界で最後かつ最大の未開発リチウム灌水事業のひとつで、リチウム・トライアングルの中心部、アルゼンチンのサルタ州にあります。

 

リオティントについて

リオティントは、ロンドンとニューヨークの証券取引所に上場する  Rio Tinto plc  とオーストラリア証券取引所に上場する Rio Tinto Limited からなる二元上場会社で、英国に本社を置いています。国際的大手鉱業グループとして探鉱、鉱業と鉱物資源の加工を主たる事業とし、鉄鉱石、アルミニウム、銅、ダイヤモンド、金、産業用鉱産物(ホウ砂、酸化チタン、塩他)など、人類の進歩に必要不可欠な製品を供給しています。オーストラリアと北米を重要な拠点とし、南米、アジア、欧州、アフリカなど世界で事業をおこなっています。日本はリオティントにとって最も重要で長期にわたる取引パートナーのひとつです。

 

 

お問い合わせ

Media Relations, Japan

奥野雄三   Yuzo Okuno

M +81 (0)90 8502 0774

yuzo.okuno@riotinto.com

 

Rio Tinto Japan

1 Kojimachi 4, Chiyoda-ku

Tokyo 102-0083

Japan

riotintojapan.com,riotinto.com

 www.facebook.com/riotintojapan

twitter.com/riotintojapan