約40年前、西オーストラリアのキンバリーでフランスに匹敵するほど広い地域を10年以上探索していた2人の地質学者フランク・ヒューズとウォーレン・アトキンソンは、アリ塚に埋もれた小さなダイヤモンドを発見しました。それはかつて見たことのないほど豊富な量が埋蔵されているダイヤモンドの鉱床でした。果てしなく広がるオーストラリアの奥地で、手掛かりを求めて河や小川でサンプル採取に何年も費やした2人はついに、のちにアーガイル・ダイヤモンド鉱山として知られることとなる場所にたどり着いたのです。

こんにちでは、当社のホワイト・ダイヤモンドとカラー・ダイヤモンドは世界で最も人気のある宝石のひとつです。2020年11月、37年間のオペレーションで8億6,500万カラットを超えるダイヤモンド原石を産出したアーガイル鉱山では、鉱山事業が停止されました。当社は、丁重に鉱山を閉鎖してリハビリテーションをおこない、伝統的な管理者たちに土地を返還するため、積極的に取り組んでいます。

当社は品質、サイズ、色の異なるさまざまなダイヤモンドを生産しています。たとえばダイアヴィク鉱山では、伝統的に婚約指輪や高級宝飾品、コレクターズ・アイテムともなる宝石レベルの品質を持つ大きなホワイト・ダイヤモンドの産出比率が高くなっています。一方、アーガイル鉱山では主に手頃な価格のファッションジュエリー市場向けの多様な品質の小さなカラードダイヤモンドを産出すると同時に、ハイエンドのコレクターやデザイナー、ダイヤモンド愛好家の間で人気の高い希少で高価値のピンク・ダイヤモンドも産出していました。およそ40年間毎年開催されてきたアーガイル・ピンク・ダイヤモンド・テンダー（アーガイル鉱山の最高級の宝石コレクションを集めた、招待されたお客様限定の販売会）は、2021年に終了となりました。

当社のダイヤモンドは希少で美しいだけでなく製造過程も公正です。鉱山から市場まで、ダイヤモンドがたどる過程では景観や文化が丁重に扱われ、地域社会は繁栄しています。安全でフェアな労働条件が提供され、業界パートナーとの取引には透明性が確保されています。

また、ダイヤモンド業界全体の品位と信頼性を確保するため、主要な国際機関と提携しています。リオティントはダイヤモンド、ゴールド、プラチナの宝飾品サプライチェーン全体で責任ある倫理的、社会的、環境的慣行の推進に取り組む責任ある宝飾品業界のための協議会（Responsible Jewellery Council）の創設メンバーで、同会の認定を受けた最初の鉱業会社です。

キンバリー・プロセスにおいてダイヤモンド業界を代表する組織でもあり、ダイヤモンドが紛争と無関係であることを保証するしくみを確立したワールド・ダイヤモンド・カウンシル（World Diamond Council）でも積極的にリーダーシップをとっています。

さらに、ダイヤモンド生産者を代表する初の国際組織であるナチュラル・ダイヤモンド・カウンシル（Natural Diamond Council）の創設メンバーでもあります。ナチュラル・ダイヤモンド・カウンシルは、ダイヤモンド分野の発展を支えダイヤモンドに対する消費者の信頼の維持、向上に取り組んでいます