Sustainability Update / Jan – Feb 2024
2024/03/19
リオティント、グラッドストンの事業のエネルギー転換計画
リオティントは、グラッドストンで運営している3つの生産拠点(ボイン・アルミニウム製錬所、ヤーワン・アルミナ精製所、クイーンズランド・アルミナ精製所)で利用する電力の再生可能エネルギーへの転換に取り組んでいます。その一つとして、ヨーロピアン・エナジー・オーストラリアと電力購入契約(PPA)を結び、1.1GWの発電能力を有するアッパー・カライオピー・ソーラー・ファームから全電力を購入する契約を締結し、太陽光発電プロジェクトを推進します。さらに、ウィンドラブが進めるバンガバン風力発電プロジェクトが発電する電力の80%を購入するPPAを締結しました。両発電所が稼働すると、合計2.2GWの再生可能エネルギーを利用することとなり、年間約500万トンの炭素排出量を削減できる可能性があります。
リオティント、BHP、ブルースコープが鉄鋼の脱炭素で協業 (リオティント発表)
リオティント、BHP、ブルースコープの3社は、鉄鋼製造の脱炭素化を加速させるため、オーストラリア初の製鉄用電気製錬炉(ESF)パイロットプラントの開発に向け、協業することに合意しました。この協業は、パイロットプラントの開発および将来的な投資への基盤を提供するもので、直接還元鉄(DRI)プロセス技術と組み合わせることで、再生可能エネルギーを用いたピルバラ鉱石からの銑鉄生産が可能であることを実証するものです。試算によると、ピルバラ鉄鉱石をDRI-ESF経由で銑鉄にする場合、従来の高炉法の業界平均と比較して、CO2排出原単位を80%以上削減できる可能性があります。この取り組みが成功すると、オーストラリアの鉄鉱石を利用する鉄鋼メーカーにとって、温室効果ガス排出量がほぼゼロに近い操業実現への道が開けることとなります。
商船三井と海上輸送の更なる脱炭素化等に向けたパートナーシップ契約を締結
リオティントは、35か国で事業を展開し、低炭素移行に不可欠な高品位の鉄鉱石、銅、アルミニウム、その他の希少資源を世界中に輸送する、世界最大のドライバルク荷主です。昨年より、商船三井とドライバルク業界の海上輸送の安全と船員のウェルビーイングの向上を目指すプログラムに共に取り組んできました。
2024年1月、両社は海上輸送の船舶からの炭素排出量削減を目的とした協定を締結しました。両社の経験や専門性を活かし、運航の効率化、省エネ技術や環境負荷の低い燃料の導入検討を進め、環境に配慮した資源の安定・安全輸送に向け協業していきます。