Sustainability Update / Jan – Feb 2025

2025/03/19

西オーストラリア州ピルバラの鉄鉱石事業で、再生可能ディーゼル燃料の試験運用を開始 (英語リリース

 


リオティントは、西オーストラリア州ピルバラの鉄鉱石事業において、再生可能ディーゼル燃料の試験運用を初めて実施しました。世界有数の再生可能ディーゼル生産企業であるNesteと、オーストラリアの燃料供給会社Viva Energyとの協力のもと、使用済み食用油由来の1,000万リットルの再生可能ディーゼルをシンガポールから輸送し、化石ディーゼルと混合して約20%の再生可能ディーゼルを含む燃料を製造しました。この燃料は、鉄道、船舶、発破作業、大型ダンプトラック、地表採掘機器、軽車両などに使用され、4週間の試験運用でピルバラ鉄鉱石事業におけるScope 1排出量を約27,000トン削減しました。これは、年間6,300台の自動車の排出量に相当します。
リオティントは、この試験運用を通じて、供給チェーンやブレンドプロセスの理解を深めると同時に、電化を長期的な解決策としつつ、短期的な補完策としてバイオ燃料の活用を検討しています。米国の銅事業やホウ酸塩事業での再生可能ディーゼル完全移行の成功事例を踏まえ、オーストラリアでもバイオ燃料の導入拡大を目指しています。さらに、北クイーンズランドでPongamia種子農場を開発し、国内バイオ燃料産業の成長にも貢献する計画です。

 

 


リオティント、オーストラリア政府による低炭素アルミニウムへの支援を歓迎 (日本語リリース

 


リオティントは、「フューチャー・メイド・イン・オーストラリア(Future Made in Australia)」の一環として、オーストラリア政府が発表したアルミニウム生産クレジットを歓迎します。このクレジットは、2036年までに再生可能エネルギーへの移行を進めるオーストラリア国内のアルミ製錬所を対象に、10年間の支援を提供するもので、オーストラリアを環境にやさしい金属製造のリーダーとなる道筋に導き、同時に、何世代にもわたって国のアルミニウム産業を支えてきた地域社会の継続的な経済的繁栄を支援するものです。
オーストラリアは世界第6位のアルミニウム生産国であり、現在、リオティントが操業に携わるクイーンズランド州グラッドストーン、タスマニア州ベルベイ、ニューサウスウェールズ州トマゴの製錬所に加え、ビクトリア州ポートランドの計4カ所でアルミニウム製錬が行われています。低炭素アルミニウムの需要が高まる中、本支援はオーストラリアの競争力を強化し、世界のエネルギー転換に貢献する可能性を示しています。

 

 


リオティント、アルカディウム・リチウムの買収を完了 (日本語リリース

 


リオティントは3月5日、ジャージー王立裁判所の認可を受け、アルカディウム・リチウムの67億ドルの買収を完了しました。これにより、アルカディウムは「リオティント・リチウム」としてリオティントの完全子会社となり、既存のリンコン・リチウム・プロジェクトも統合されます。
本買収により、リオティントは世界最大級のリチウム資源を持つ主要生産者となり、2028年までに年間20万トン以上の炭酸リチウム生産を目指します。リオティントの事業規模、財務力、オペレーションやプロジェクト開発の経験と、アルカディウムのTier1資産、技術力、商業的な強みを融合させることで、エネルギー転換に必要な鉱物の調達、採掘、生産を加速させていきます。
本買収の完了に伴い、アルカディウムの株式およびCHESS預託証券(CDI)は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)およびオーストラリア証券取引所(ASX)においてそれぞれ上場廃止となります。