Sustainability Update / May – Jun 2024
2024/07/22
バッテリー式電動大型ダンプトラック技術の共同試験 (日本語リリース)
リオティントとBHPは、西オーストラリア州ピルバラ地区でコマツ、Caterpillarと協力し、バッテリー式電動大型ダンプトラック技術の将来的な導入を目指し共同試験を行います。コマツとCaterpillarは、リオティントとBHPの両社にそれぞれ1台ずつトラックを提供し、2024年後半からBHPがCaterpillar製トラックを、2026年からリオティントがコマツ製トラックの試用を開始します。この協業により、世界有数の資源会社2社と世界最大級のダンプトラックメーカー2社が、運搬作業のゼロエミッション化という重大な課題の解決に共に取り組むことになります。ピルバラの条件下で2種類のバッテリー式電動ダンプトラックをテストすることで、より広範なデータを取得し、BHPと協力することで効率的な学習が可能となり、事業を脱炭素化し、ネット・ゼロの公約を達成するという共通の課題の解決に近づくことができます。
リオティント、西オーストラリアに低炭素製鉄のBioIron™研究開発施設を建設 (日本語リリース)
リオティントは、世界の鉄鋼バリューチェーンの脱炭素化を支援する、低炭素製鉄プロセスBioIron™の有効性をさらに評価する研究開発施設を西オーストラリア州に建設するため、1億4300万米ドル(2億1500万豪ドル)を投資します。BioIronは、石炭の代わりに未加工のバイオマスとマイクロ波エネルギーを使って、ピルバラの鉄鉱石を還元鉄に変える世界初の製鉄プロセスです。 研究開発施設は、ドイツの小規模パイロットプラントでの製鉄プロセスの試験成功を受けて西オーストラリア州に建設され、2026年から前身施設の10倍の大きさの準工業規模で実証試験を開始する予定です。1時間当たり1トンの直接還元鉄を生産することができるこの施設では、より大規模な実証プラントへの技術の拡張を検討するために必要なデータを得ることができます。 BioIronは、再生可能エネルギーの利用と、成長の早いバイオマスによる炭素循環を組み合わせることで、現在の高炉法に比べて炭素排出量を最大95%削減できる可能性がある製鉄技術です。
ニュージーランド・アルミニウム製錬所(NZAS)で新たな電力長期契約 (日本語リリース)
NZASは、ニュージーランド南島から多様な再生可能エネルギーの組合せに基づく、20年間の電力契約を締結しました。ニュージーランドを拠点とする発電事業者、メリディアン・エナジー、コンタクト・エナジー、マーキュリーNZから供給される電力は、水力を主なエネルギー源としており、製錬所の全電力使用量である合計572メガワット(MW)をまかないます。この契約により世界的なエネルギー転換に必要な高純度で低炭素のアルミニウムの生産の継続が可能となりました。また、メリディアン・エナジーとコンタクト・エナジーとの新しい電力契約には、20年間のデマンド・レスポンス(電力需要調整)協定が含まれており、ニュージーランドの家庭や企業の電力が不足する場合は、地域社会に安定した電力供給を確保するため、NZASは合計185MWまで電力消費を削減しその供給に協力します。本契約は2024年7月に開始され、少なくとも2044年まで継続する予定です。
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