CLIMATE CHANGE気候変動

世界が新型コロナウイルス感染症のパンデミックへの対応に追われる中でも、
気候変動への取り組みに対する社会の期待は依然として高いままです。
こんにち、気候変動に対処するためにはこれまで以上に
企業、政府、社会が協力する必要があります。

当社は2018年に石炭事業を売却し、化石燃料の採取事業から最終的に撤退しました。
当社の事業ポートフォリオは低炭素経済への移行に向けて体制が整っています。
2020年には当社やバリューチェーン全体から排出される温室効果ガスに対応することを宣言しました。
2050年までに事業全体での正味排出量をゼロにすることを目指しています。

2021年には、役員報酬と気候変動に対する目標との関連について、より明確な発表をおこないました。
当社の目標は、2018年をベースラインとして2030年までに絶対排出量を15%、排出原単位を30%削減することです。
これは、2010年比で絶対排出量を45%削減するという目標や、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)1.5℃特別報告書の記載内容と一致しています。
2020~2024年の間に気候関連プロジェクトに10億ドルを投資し、目標達成に向け取り組んでいます。

リオティントは炭素排出の多いバリューチェーンで事業をおこなっています。
そのため、鋼鉄セクターの中国宝武鋼鉄集団や清華大学、そして日本製鉄、炭素排出ゼロのアルミニウム製錬技術を開発している合弁会社のエリシスなどバリューチェーン全体で積極的に協力しあい、環境面での成果を向上させる方法を模索しています。
2021年にはパートナーシップ・アプローチの指標とするため、測定可能で影響力のある一連のスコープ3排出削減目標を設定しました。
先住民と鉱業に関する国際金属・鉱業評議会や、気候変動対応型鉱業のイニシアチブにも積極的に参加しています。

ネット・ゼロ達成に向けた取り組み

リオティントは、気候変動問題に単独で対処するのは不可能だと考えています。そのため、BHP、ヴァーレ、Austmineと一緒に「Charge On Innovation Challenge」を始めました。このプロジェクトの目標は、鉱山トラックの電動化を進めてディーゼル・トラックの使用を減らし、業界全体の炭素排出を削減することです。
イノベーションは脱炭素化のカギです。このプロジェクトで、鉱山業界と環境に長期的に多大な恩恵をもたらす、ワクワクするような新しいコンセプトが生まれることを期待しています。
マーク・デイビス、グループ・エグゼクティブ、安全・技術・プロジェクト